まんぷく荘のにぎやかな夕餉 第7話 労わりのスタミナ鍋
- 物販商品(自宅から発送)あんしんBOOTHパックで配送予定¥ 260
ご覧いただきありがとうございます( ̄∇ ̄*) 「まんぷく荘のにぎやかな夕餉 第7話 労わりのスタミナ鍋」 同人誌で展開するシリーズの第7話です。 大家さんが店子さんの家に晩ご飯を食べに来るまんぷく荘。 大家さんが主人公の家に来る月曜日。 夏バテの主人公へ、大家さんからのリクエストは? ・文庫サイズ/20ページ 第0話が無料DLできますので、よろしければご覧くださいませ。 https://ee-na.booth.pm/items/3203576
おためし読み
とある夏の月曜日、樫木結麻(かしわぎゆま)はいつものスーパーの精肉コーナーで、とあるお肉のパックを手にした。この種のお肉は数十年前から良く食される様になり、今やスーパーでも普通に見られる様になった。当時、結麻はまだ産まれていなかったと思う。 なんてもったいつけているが、今夜作るのはもつ鍋だ。円香(まどか)さんのリクエストである。結麻はすっかり夏バテ気味で、日々あっさりとしたおそうめんやおうどんなどでどうにかやり過ごしていたが、やはり体力が保たない。日々身体のだるさを感じていた。 おそうめんなどの原材料は小麦粉なので、炭水化物である。炭水化物はエネルギーになる。そう思うと問題無さそうなのだが、偏ってしまうと他の栄養素がろくに摂れないので、結局スタミナが出ないのだ。炭水化物はもちろんお肉類やお魚などのたんぱく質、お野菜などのビタミンも大事である。 分かっていても食べられない、食べる気が起きないのが夏バテである。そしてまた冷たい麺類に頼り、パワーが出ず、食べる気が起こらず……の悪循環である。 そこで、円香さんのリクエストである。昨日のことだった。いつもは用意する側にお任せの円香さんからSNSアプリ経由で連絡が来た。 『明日はもつ鍋が食べたいわぁ〜』 夏バテ中の今、もつ鍋て。結麻は始めはそう思ってげんなりした。だがまともに食事を摂れていない結麻を慮ってのことだと、今なら分かる。部屋の冷房をがんがんに効かせ、円香さんと一緒に楽しく食卓を囲むのなら、きっと食べられると思う。 なので今、結麻はスーパーで牛ホルモンミックスのパックを持ち上げているのである。約五百グラム入っているので、ふたりでも充分足りるだろう。かごにはすでにきゃべつ半玉とにら一把、にんにく一株とちゃんぽん麺ひと玉が入っていた。ああ、輪切りの鷹の爪も忘れずに買って帰らなければ。 続きはぜひ本でご覧くださいませ。よろしくお願いします!( ̄∇ ̄*)